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変種
操作

strtof, strtod, strtold

提供: cppreference.com
< c‎ | string‎ | byte
ヘッダ <stdlib.h> で定義
float       strtof( const char *restrict str, char **restrict str_end );
(C99以上)
double      strtod( const char          *str, char          **str_end );
(C99未満)
double      strtod( const char *restrict str, char **restrict str_end );
(C99以上)
long double strtold( const char *restrict str, char **restrict str_end );
(C99以上)

str の指すバイト文字列内の浮動小数点値を解釈します。

最初の非ホワイトスペース文字が見つかるまで、あらゆるホワイトスペース文字を破棄します (ホワイトスペースは std::isspace() によって判定されます)。 その後、有効な浮動小数点表現を形成する文字を可能な限り多く読み込み、それを浮動小数点値に変換します。 有効な浮動小数点値は以下のいずれかです。

  • 10進数の浮動小数点表現。 これは以下の部分から構成されます。
  • (オプション) 正または負の符号。
  • 空でない10進数字の並び。 オプションの小数点文字 (現在の C のロケールによって決定されます) を含むこともできます。 仮数部を定義します。
  • (オプション) e または E、それに続くオプションの正または負の符号、および空でない10進数字の並び。 底を10とする指数を定義します。
  • 16進数の浮動小数点表現。 これは以下の部分から構成されます。
  • (オプション) 正または負の符号。
  • 0x または 0X
  • 空でない16進数字の並び。 オプションの小数点文字 (現在の C のロケールによって決定されます) を含むこともできます。 仮数部を定義します。
  • (オプション) p または P、それに続くオプションの正または負の符号、および空でない10進数字。 底を2とする指数を定義します。
  • 無限大の表現。 これは以下の部分から構成されます。
  • (オプション) 正または負の符号。
  • INF または INFINITY。 大文字小文字の違いは無視されます。
  • 非数の表現。 これは以下の部分から構成されます。
  • (オプション) 正または負の符号。
  • NAN または NAN(char_sequence)NAN 部分の大文字小文字の違いは無視されます。 char_sequence 部分は数字、ラテン文字およびアンダースコアのみ含むことができます。 結果は quiet NaN の浮動小数点値です。
  • 現在設定されている C のロケールによって受理される、その他のあらゆる表現。

この関数は str_end の指すポインタを、解釈した最後の文字の次の文字を指すように設定します。 str_endNULL の場合は無視されます。

目次

[編集] 引数

str - 解釈されるヌル終端バイト文字列を指すポインタ
str_end - 文字へのポインタへのポインタ

[編集] 戻り値

成功した場合は str の内容に対応する浮動小数点値。 変換後の値が戻り値の型に対応する範囲外の場合は、値域エラーが発生し、 HUGE_VALHUGE_VALF または HUGE_VALL が返されます。 変換が行えない場合は、 0 が返されます。

[編集]

#include <stdio.h>
#include <errno.h>
#include <stdlib.h>
 
int main(void)
{
    // parsing with error handling
    const char *p = "111.11 -2.22 Nan nan(2) inF 0X1.BC70A3D70A3D7P+6  1.18973e+4932zzz";
    printf("Parsing '%s':\n", p);
    char *end;
    for (double f = strtod(p, &end); p != end; f = strtod(p, &end))
    {
        printf("'%.*s' -> ", (int)(end-p), p);
        p = end;
        if (errno == ERANGE){
            printf("range error, got ");
            errno = 0;
        }
        printf("%f\n", f);
    }
 
    // parsing without error handling
    printf("\"  -0.0000000123junk\"  -->  %g\n", strtod("  -0.0000000123junk", NULL));
    printf("\"junk\"                 -->  %g\n", strtod("junk", NULL));
}

出力例:

Parsing '111.11 -2.22 Nan inF 0X1.BC70A3D70A3D7P+6  1.18973e+4932zzz':
'111.11' -> 111.110000
' -2.22' -> -2.220000
' Nan' -> nan
' nan(2)' -> nan
' inF' -> inf
' 0X1.BC70A3D70A3D7P+6' -> 111.110000
'  1.18973e+4932' -> range error, got inf
"  -0.0000000123junk"  -->  -1.23e-08
"junk"                 -->  0

[編集] 参考文献

  • C11 standard (ISO/IEC 9899:2011):
  • 7.22.1.3 The strtod, strtof, and strtold functions (p: 342-344)
  • C99 standard (ISO/IEC 9899:1999):
  • 7.20.1.3 The strtod, strtof, and strtold functions (p: 308-310)
  • C89/C90 standard (ISO/IEC 9899:1990):
  • 4.10.1.4 The strtod function

[編集] 関連項目

バイト文字列を浮動小数点値に変換します
(関数) [edit]
(C99)(C95)(C99)
ワイド文字列を浮動小数点値に変換します
(関数) [edit]
strtof, strtod, strtoldC++リファレンス